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ま え が き

 

国民の観光レクリエーション需要は社会的、経済的条件等を背景として著しく増大し、かつ、質的にも多様化している。

しかしながら、大規模な保養地に対して、今後ますます労働時間の短縮、休日等の増加が想定される中で、週末等を利用し良好な自然環境の中で、家族やグループ同士が手軽に繰り返し利用できる、いわば日常生活の一部としての低廉な観光レクリエーション施設の整備が立ち遅れているのが現状である。

運輸省においては、今後ますますマイカー等を利用したレジャー活動のニーズが高くなるということから、国民の日常的な観光レクリエーション活動を助長するため、手軽に健全に利用できる低廉な宿泊滞在施設としてオートキャンプ、ケビンを中心としたオートビレッジ(家族キャンプ村)の整備を全国的に推進し、豊かな社会にふさわしい充実したレジャーライフの実現に寄与しようとしている。

本調査は、運輸省の観光政策に則り、国及び地方公共団体の整備事業を側面から支援するため、その前段的基礎調査として財団法人日本船舶振興会(日本財団)から補助金を得て、行政当局者、学識経験者及び実務者等からなる委員会を組織して検討を進め、現地の実状に適したオートビレッジを整備するための基本計画を樹立したものである。

この調査事業が国民の観光レクリエーション活動の助長に役立ち、あわせて当該地域の振興発展の一助になれば幸いである。

なお、末筆になりましたが、本調査にご協力頂いた関係各位並びに関係省庁、そして本調査の資金援助を賜った財団法人日本船舶振興会(日本財団)に対しまして厚くお礼申し上げます。

 

平成10年3月

 

社団法人 日本観光協会

 

 

 

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