TAP90'sとは
運輸省が、地域の活性化、国際化の進展、価値観の多様化など、時代のトレンドを踏まえ、21世紀を目指した、観光のより一層の振興を図るため、昭和63年4月27日、観光政策審議会に諮り、了承を得て策定した。正式名称は、「90年代観光振興行動計画(Tourism Action Program 90's=TAP90's)」。
この行動計画は、中央と各地方ごとに「観光立県推進会議」を開催し、関係者の総意と知恵を結集して、観光振興に関する具体的施策を提言し、実行に移そうというもの。
中央レベルでは、国民の余暇活動の充実を図り、旅行需要を拡大するという観点から、▽休暇制度の改善▽オフ・シーズンにおける営業割引の充実、など基礎的な諸条件の整備を強力に推進していく。
地方レベルでは、地方公共団体の要請に応じて、個別の地域を取り上げ(地方会議の開催)、その地域の特色を生かしつつ、その地域への旅行の促進を図っていく。この観点から、旅行関連事業者による重点的、統一的なキャンペーンの実施など、観光振興のための具体的施策を中央、地方の関係者が一致協力して検討し、実行に移すことにしている。
いわば、観光の振興による地域の活性化と地方の国際化を目指して、「観光立県推進運動」を官民協調して展開し、もってゆとりのある国民生活の実現を図ろうとするもの。
