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補論 やいと祭りとスナップ写真

 

(1)中山道柏原宿やいと祭

柏原の区民が主体となって取り組む「中山道柏原宿やいと祭」は第2回をむかえた。柏原の歴史、文化の掘り起こしや地域で忘れかけている近所同志のつきあいなど、多くの問題を抱えている現状を見直し、「住んでよかったまち」への第1歩として、柏原区有志により企画された。平成8年「第1回 柏原宿やいと祭」は、起爆剤としての祭の目的を充分に果たし、まちおこしの第一歩を踏み出した。そして、さらに継続していくことがまちづくりにつながると引き続き「第2回 柏原宿やいと祭 〜テーマ〜ふれあいと交流」が開催された。

柏原宿やいと祭では、旧松浦邸を利用し、柏原宿の旅籠と見立てて募集したお客様と昔からの料理食しながら交流したり、お灸の体験、街道に並んだ露店や大道芸の披露など2日にわたって行われる。

本調査団では地元住民の調査への参加呼びかけと調査のPRを兼ねて、やいと祭に参加した。

 

(2)やいと祭 番外ワークショップ

【ワークショップニュースVol2 より】

柏原の皆さんがひとつになって取り組んでおられる「やいと祭」に調査団として参加した。今年の祭のテーマは『ふれあいと交流』、私たち調査団も柏原の皆さんとの交流を楽しんだ。

祭2日目、梅雨もあがり晴天に恵まれた夏空の下、朝から柏原宿はおおいににぎわっていた。祭に参加した4人(稲石,能島,岡田,住田)はまず、街道に立てられたテントの一つに『柏原宿まちなみ調査団』の看板を掲げ、調査団ニュースの配付を始める。そして『住宅改造相談コーナー』と『あなたが写す柏原宿の一場面』のワークショップを開始した。

道行く人も物を売るのでなく、何か変わったテントだとチラリチラリとのぞかれる。そこで「このカメラであなたの好きな柏原宿を3枚写して下さい。今年、柏原宿でまちなみ調査します。」と声をかけた。小学生から大人まで、柏原にお住まいの方でもそうでない方も、声をかけてはカメラを渡す。3枚撮られるとカメラが戻り、またカメラが渡されていった。皆さんカメラを渡されると考えこまれる。だいたい一人30分程度で戻られ、5台のカメラはフル回転であった。住宅改造相談は、「古い民家にお住まいの方、暮らしの上で困ったことなどいかに住みよくするかアドバイスします。」と声をかけてもまあ祭でいきなりいわれても具体的な相談はむずかしのか相談はなかったが、看板をじっくり見ていかれる方も多かった。今回は建物調査のPRでもあり、次回の建物調査につながるものであったと思う。

今日の調査の目的は柏原宿まちなみ調査のPRと地元との交流であり、そして何より祭を楽しむことでもある。街道には中仙道の各宿場から特産品などの模擬店が並び、広場ではステージや柏原の特産や飲み物などの模擬店、旧松浦邸では旅籠体験ややいと実演、その他魚つかみや大道芸と祭は大いにもりあがり、私たちも五平餅やおこわ飯やぜいたく煮、焼きそば、すいかに差し入れていただいたビールと何やからと食べながら楽しい一日を過ごした。

 

 

 

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