観光は、国民が健康を維持し、創造力を貯え、また、家族の絆を強めるなど私たちの生活に不可欠なものとなっており、また、観光産業は21世紀の経済を牽引する基幹産業の一つとして期待されています。
国内旅行の分野におきましても、個人・家族を中心としてその需要には根強いものがあり、旅行ニーズの多様化等への的確な対応が観光関係者に求められております。このような状況の中で、観光客の受け入れ側である都道府県等の地域と、送客側である観光関連企業・団体が一体となって、皆様に日本の旅の楽しさを知って頂くため開催いたしますのが「旅フェア'97」です。
今回大阪で初めて開催いたします「旅フェア'97」は、千葉県の幕張メッセで大盛況のうちに開催された「旅フェア'95」と「旅フェア'96」の成果を受けて企画いたしました。今年は「これぞ日本の旅」をテーマに、各観光地や観光関連企業・団体が工夫をこらした展示を行うほか、ステージでは各地の伝統芸能の公演なども行います。また、第2回「私が見つけた新しい日本の旅」フォトコンテストの発表も行われるなど、ご来場の皆さまに日本の旅の楽しさを肌で感じて頂きたいと存じます。
また、地域と旅行会社等が協力して各地の「ぜひ見て・触れて頂きたい」観光魅力を凝縮した「旅フェア'97モニターツアー」19コースを会場において発表し、参加者を募集いたします。きっと新しい日本の旅を味わって頂けると思います。
このほか、全世界から旅行会社の方々をお招きし、日本の魅力を実感して頂くとともに、訪日観光客誘致のための個別商談会を行うインバウンド事業も前回に引き続き実施いたします。
「旅フェアリ'97」が日本の旅をさらに発展させるきっかけとなり、行政、地域、観光関連企業・団体、そしてお客様との連携が一層強まることを期待いたしますとともに、国内観光の活性化による地域の発展がさらに促進されることを願っております。
最後に「旅フェア'97」にご参加、ご協力頂きました方々とご後援頂きました運輸省、自治省ご当局、並びに本冊子発行に当たってご支援頂きました日本財団に対しまして、深く感謝いたします。
平成9年5月
旅フェア実行委員会
会長
