1.2 西日本旅客鉄道(株)・新長田駅
阪神・淡路大震災(1995年1月17日)で全壊したJR神戸線新長田駅を全面リニューアルし、昇降設備を新設するとともに、1996年4月3日より使用開始した。新設した昇降機のうち、エレベーター1台はJR西日本で初めての通り抜けタイプであり、移動制約者にとっても利用しやすいものとした。
以下に通り抜けタイプの概要と特徴を示す。
(1)駆動方式・用途:油圧間接式・乗用
(2)積載荷重:600kg(9名)
(3)定格速度:45m/min
(4)停止階数:2stops
(5)かご内寸法(mm):間口1050×奥行き1520×高さ2300
(6)出入口寸法(mm):間口1000×高さ2100 2カ所
(7)かご内:操作盤(通常高さ×2、車いす用×2)、インターホン、点字表示、監視カメラ、かご室内手すり、音声案内(注)、かご室内鏡、出入口表示灯
(8)かご外:点字表示、フットスイッチ付きインターホン
(注)音声案内は以下の通り
(1)1階到着後、扉開完了直後に放送開始
「2階コンコースにまいります。2階では、奥側の扉が開きますのでそのままお進みください。」
(2)2階到着後、扉開完了直後に放送開始
「1階にまいります。1階では、奥側の扉が開きますのでそのままお進みください。」