(12)改善点等
改善が必要と考えることを記載してもらったが、この内容は次の通りである。
・フットスイッチ(インターホン呼び)の表示を「これを押すとインターホンにつながります」など判り易い表現としたらどうか。
・シャフトの低コスト化が課題。
・オートアナウンスのうち「ホーム階」「改札階」を「ホームです」「改札口です」としたらどうか。
・操作盤の表示灯は二面ともあるほうが良い。
・乗場・かごの操作釦は、車いす用に加えて健常者用に取付け位置の高いものがほしい。
・停止階が二ヶ所であれは、かご行先階釦を押さなくても昇降するシステムとならないか。
・かご内手すりに取付けの点字シールは、判り易いが、はがれ難いよう貼り付け方法等に工夫が必要。
・停止階が二ヶ所であれは、各階乗場にカラーを付けて釦・表示等さらに判り易くすることができると思う。
・オートアナウンスで、到着時「〜階です」の後に「反対側のドアが開きます」を追加したほうが良い。
(13)モデル駅設置状況の全般的な意見
その他の全体等に関して意見を記載してもらうこととしたが意見は次の通り。
・車いす使用者からは、特に意見はなかった。
・鉄道事業者の委員から、「コンコースでは、気にならないほどコンパクトにできた」
「改札口からエレベーターが見えて良い。ホーム側も表示により位置が判り易い」
「直角二方向出入口により、使用性(乗降りのスムーズさ等)の向上がはかれた」
「低コスト化の検討」等の意見があった。
・エレベーターメーカーの委員から、「全体によくできている(スマートにできている)」
・「よく駅のレイアウトと合致している」「コンコース・ホーム共に広めの駅舎で、エレベーター出入口もわかりやすく、案内表示・視覚障害者用床タイル等設置されており、モデル駅としての完成度が高い」「直角二方向は使用上とまどいがあるのではと心配したが、ほとんど支障なく利用されていることから、特に高齢者・車いす使用者には大変良い設備である」「開発目的からいえば、仕様・寸法等良くまとまっている。各乗り口等に使用方法・名称案内等あればよいのでは」等の意見があった。
・学識経験者の委員から、「出入口からの様子が思ったより判り易い。表示関係は現状でやむを得ないとすれば、開発の成果はあった」「改札口・階段共エレベーターが近く、非常によいモデル駅である」「全体的に文字が小さい」「全体的には非常に良くできている。昇降路の構造はユニット方式に限定せず、各種在来工法にも対応可能としたい」「全体的にスマートにできており、すっきりしてしている」「2m×2m程度の昇降路寸法は在来駅にエレベーターを設置する上で納まりやすいことが確認できた。良好な結果である」「直角二方向出入口のメリットが確認できた」「動線上エレベーターの位置が判り易い。各ホーム用エスカレーターも設置されており、バランスの良い駅舎である」等の意見があった。
(14)総合評価点
委員会委員による総合評価を数字で評価をした。5点法(1から5で評価、5が最大)での集計値は回答委員23名で最高評価は5点、最低評価は3点、23名の平均値は4.2点であった。