6.4 モデル駅における駅用直角二方向エレベーターの設計
モデル駅に設置する駅用直角二方向エレベーターの設計を行う。乗場、かご室、乗場位置表示器、かご操作盤、かご内表示器を検討し、設計した結果を資料の図に示す。
6.5 モデル駅における駅用直角二方向エレベーターの昇降路
6.5.1 昇降路製作上の課題
本委員会での開発したエレベーターを昇降路ともモデル駅に設置する。昇降路も既存駅用に開発する鉄骨ユニット構造にすることとして、製作上の精度の問題、限度まで縮小したシャフト内でのかご室組立ての問題等、限られた時間の中で解決すべき課題が多い。これらは、製作の段階で解決されるもの、工場での仮組の段階で解決されるものを多く含んでいる。専用の製作治具のない現開発時点では、モデル駅に過分の負担にならない範囲である程度中間的な解決策(大きくユニットを構成して精度を確保する)を考えざるを得ないこととなる。そこで本委員会での主旨を踏まえ、制作段階、仮組段階での検証すべき課題を整理すると以下の通りとなる。
(1)鉄骨パネル構造の標準ユニットの検証
・精度的に細分化がどこまで可能か
(2)出入口部分の標準ユニットの検証
・構造的強度の確保
・細分化がどこまで可能か
・出入口ハンガーレールの取付、框レールの取付等の合理的方法の検証
(3)内かご組込みの合理的方法の検討
・シャフトの組立て後、内部作業のみでの内かご組立ての可能性の検証
・外部からの内かご吊込みの可能性、かごワイヤー、配線ケーブル、内かごの配線等の合理的取付方法