?. 実施概要
エコドライブ推進運動の主旨
◇背景:
1994年の「気候変動枠組条約」では、CO2等の温室効果ガスの排出量を2000年までに1990年のレベルにまで戻すことが掲げられたが、我が国のCO2排出量は年々増加傾向にあり、達成は極めて困難な状況となっている。
1994年度のCO2排出量は3億4千3百万トンとなっているが、このうち運輸部門は6千6百万トンであり、全体の19%を占めている。また、この中でも自動車からの排出量の割合は、87%(自家用車67%、営業用車20%)と多く、さらに増大する傾向にある。
◇運輸部門における対応:
このような背景の下で、運輸政策審議会・総合部会は「運輸部門における地球温暖化問題への対応方策について」(平成9年4月)を取りまとめ、その中で、短中期に採るべき重点施策として、次の4項目を提言した。
(1) 低燃費車の技術開発の推進と「自動車関係税制のグリーン化」による経済的誘導施策
(2) 「エコドライブ」の推進
(3) 交通需要マネージメント等による公共交通機関の利用及びその整備の促進
(4) ITS(Intelligent Transport Systems)を活用したトラック輸送効率の向上等、物流の効率化の推進
◇「エコドライブ」普及推進運動の展開:
運輸政策審議会・総合部会の報告を受けて、平成9年5月8日に「エコドライブ普及推進協議会」が発足し、以下の活動を開始した。
・構成:
「エコドライブ普及推進協議会の構成」(次頁)の通り
・事務局:
交通エコロジー・モビリティ財団
(旧称:(財)交通アメニティ推進機構)
・行動計画:
エコドライブのための10項目の行動指針の策定、広報媒体(ステッカー、リーフレット及びポスター)によるPR活動をはじめとするエコドライブ推進運動の実施
広報媒体によるPRをはじめ、エコドライブ普及推進協議会構成員各位の協力、運輸部門における地球環境対策等に関する普及・啓蒙事業との連携(特に、座談会の新聞紙上掲載時におけるエコドライブ運動の紹介)等により推進した。