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さらに、 今年導入いたしました超低床電車の体験乗車というのもしておりまして、 公共交通機関を皆さんに良く認知していただく。 また、 知っていただくということをキャンペーンを通じてやっております。 最後に終わりにということでまとめておりますが、 熊本市は自動車交通への依存度が非常に高い都市でありますが、 一方JRの鹿児島本線と豊肥本線があります。 加えて、 民営鉄道の熊本電鉄線がありますし、 路面電車があるということで鉄軌道の既存ストックがそろっております。 中でも路面電車は市の中心部とJRの熊本駅とその郊外部を結んでおります。 その利用価値が非常に高いものでございまして、 加えてバスが市の中心部とあらゆる方向の郊外を結んでいるということが熊本市の交通の特性になっております。 これからの高齢化、 福祉社会への対応と地球環境の保全ということを考えました時に鉄軌道やバスといった公共交通機関は人に優しく、 また省エネルギーの地球にも優しい乗り物でございますので、 ますます重要な交通手段となることが予想されますし、 21世紀に向けましてはさらにその役割が大きくなるものと考えているところであります。 一方、 国におかれましては公共交通機関を都市の装置という形で位置づけられておりまして、 公園とか道路とかと同じようなものだという位置づけがなされているようでございます。 オムニバスタウン構想でありますとか、 近年、 路面電車に対する補助制度の創設といったような公共交通機関の活性化に向けた各種施策を展開中でございまして、 地方といたしましても大変ありがたく、 感謝しているところであります。 熊本市におきましても、 鉄軌道を基幹交通といたしまして、 バスがこれを補完するネットワークの整備を図りまして総合計画で掲げております総合交通体系の整備を目指して今後とも努力してまいりたいと考えているところであります。 以上で熊本市におきます公共交通機関の活用事例につきましてご紹介を終わらせていただきます。 ありがとうございました。

 

 

 

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