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施しているわけですが、「1.エンジン暖機は5〜10分間」5分というのは夏場です。10分というのは大体冬場にやっていただければ、トランスミッションとかエンジンのオイルの粘度が非常によくなって、発進してからの燃費が違います。

それから「2.ゆるやかな発進と加速」「3.急ブレーキは絶対避ける」これなどは対事故性の問題が出てきます。「4.出来るだけ上段のギアーで走行」これは当然トラックは全てオートマでございませんから、やはり6速、7速の高段位で走れるということで、例えば42?/h以上であれば、7速で走るのは可能です。ドライバーの方は、中には5段で走ろうが6段で走ろうが3段で走ろうが、皆一緒だろうと言う人がおられます。

「5.高速は80?/h、一般は40〜50?/h」こういう設定でございます。「6.長時間のアイドリングはさける」これは当然分かります。それからタイヤの空気ですが、スチーと書いてあるのはスチールタイヤのことです。これは今現在はエア圧を8〜9まで上げております。普通の大型のナイロンタイヤで7ですね。冷却水はよろしいですね。「9.常に定速走行」波状運転よりは定速走行の方がずっといいわけですね。これは何でチェックするかといいますと、トラックのタコメーターにタコグラフが付いているのですが、この一番上の波状を見ることによって、その人がどういう走り方をしているのか分かるというチェックです。

一番大事なのが、10項目目で「10.走行距離と軽油量のチェック」で、これをやらないと向上率が分かりません。だから皆さんお持ち帰りになって、うちの車は、あの車はやっていないなあ、ということがあれば、是非やって下さい。

 

6.省エネ運転研修の効果

 

最後のページになりますが、これが当社の平成6年〜9年、今年の4月〜7月までしか出ておりませんが、4ヶ月間の輸送トン数と、燃料使用量です。これを見ていただくと分かるのですが、平成6〜7年は、トン数が若干減っています。しかし、燃料は相当増えております。こういうことではダメじゃないかということで、8年から教育したのですが、8年分は前年比に比べて9,671トン増えてはおりますが、燃料も増えております。よく似た増え方をしております。

教育というのは一度に三百何十人も出来ませんから、効果はじわじわと出て来るのですが、9年は、8年に比べて輸送トン数が10,100トン増えております。しかし、燃料は68,831リットル減っております。いわゆる物量は103.32%ですが、燃料は96.71%におさまっております。

それからその下ですが、これは9年の4月から7月までの単月の輸送と燃料比率でございます。4月、5月、6月、7月と、段々景気が悪くなっております。輸送総トン数が減っております。ご用心ということです。しかし、燃料も非常に減ってきております。この辺、私がやった効果は少しずつ出てきているのかなと自負しているわけでございます。

 

 

 

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