報告者:
島尾忠男 結核予防会会長
渡邉知巳 同事業部普及課主任
久保田登子 同事業部普及課国際協力室主任
1. 背景
本会は、これまで、結核対策を効果的に推進するために必要な人材の育成を目的として、日本財団の支援を受け、国別に結核予防セミナーを開催してきた。
一方、WHO西太平洋地域事務局(WPRO, Regional 0ffice for the Western Pacific, World Health Organization。事務所在地:マニラ)は、国家結核対策プログラム、(NTP)を成功させるためには、その円滑な運営を図ることが不可欠であるという結論に達した。そこで、WPROはこの点を念頭に置き、管轄下である西太平洋地域において、マニラ、フィジー、プノンペン(カンボジア、ラオス、ベトナムを対象)などで研修会を行い、またシドニーではアジア太平洋地域内ワークショップを開催してきた。
さらに、NTPを担当する者の質を向上させるためには、NTPの運営面に焦点を当てた総括的な研修会を開催することが必要と考え、これを3週間にわたる「中間レベルにおける結核プログラム運営に関する地域研修会(以下 結核プログラム運営研修会)」として実施することとした。
そこで、本会はWPROの趣旨に同意し、この研修会の一端を本事業「アジア太平洋地域結核対策ワークショップ(以下 ワークショップ)」としてWPROに協力して実施することとなった。
2. 概要
1)開催地: 中華人民共和国 北京市
2)時期: 平成9年10月20日〜同10月25日
3)目的:
中国・北京市において、WHO西太平洋地域に所属している各国の中間レベルの結核対策担当者を対象として、WPROと協力してNTPの運営に関するワークショップを実施する。
4)対象者:
西太平洋地域所属国のNTP担当者を対象とした。参加者は以下のとおり14カ国から25人。[名簿(資料1)]
カンボジア(2人)、中国(4)、フィジー(1)、香港(1)、日本(2)、ラオス(2)、マーシャル諸島(1)、マレーシア(1)、モンゴル(1)、