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・ 中東:中東は、依然世界で最も伸び率の高い地域である。エジプトヘの国際観光客到着数が大幅に増えたたことが主な要因である。エジプトは、中東地域への国際観光客到着数の増加数の56%を占め、また同地域の国際観光収入増加分の67%を稼いでいる。エジプト、ヨルダン、レバノン、シリア、ガザ地区は、特に中東和平交渉の進展により経済が上向き、観光客も増えた。このため、国内外からの投資や観光収入が増え、運輸関連産業が大いに恩恵を受けた。また、中東地域全体に豊かな文化遺産があり、各国の国情が安定して来たとの認識が観光客の間で強まったこともあり、これらの国以外への観光客も増えた。湾岸諸国は、各国政府が商用旅行に加え、観光旅行の振興にも力を入れているため、外国人観光客は順調に伸びた。シリアにおいては経済の自由化が進み、特に観光分野における民間企業の役割が増すものと予想される。湾岸協力会議(GCC)加盟諸国のオマーン、クウェート、バーレインでは、国営企業の民営化が加速化され、また観光部門を含む産業への外国からの投資が引き続き積極的に受け入れられるものと予想される。

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