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する計画がある。

? 道路

1996年4月にタクラマカン砂漠を縦断する世界で類を見ない砂漠公路(532?)が開通した。この砂漠公路の開通により、限られた旅程日数内で天山南路、西域南路、双方の観光資源を組み合わせることも可能になった(例:ウルムチ〜トルファン〜コルラ〜砂漠公路〜ホータン〜カシュガル5日の旅)。

烏魯木斉〜吐魯番間の高速道路を40億元をかけて建設中である。今回の調査では、在来の道路187?の走行は3時間半を要したが、高速道路開通後は、2時間余となる。

鳥魯木斉〜伊犁間(約570?)の高速道路を、世銀からの借款60億元を受けて建設中。開通後は、シルクロード天山北路の観光において、移動時間の大幅な短縮が可能となる。

? 通信

経済開放以来、自治区の郵電事業は著しく発展をし、電話線の総距離は8,900?に達し、中国全省・区の中で最長である。16の地区、州、市および69の県で市内電話の自動化が実施された。電話機の普及度は100人に付き1995年に3.6台であったが、2000年には9.2台、2010年には25.7台にする(中国全土電話普及率−1995年100人当たり4.66台)。39県内で長距離電話局が設置され、30,000台の電話機から中国内1,662の都市、および世界の197都市へ直通通話が出来る。南北疆デジタル・マイクロウエーブ通信網も建設された。全疆46都市間で無線通話が可能である。6都市内で移動携帯電話使用が可能である。

自治区の光通信ケーブルは1,740?あり、鳥魯木斉を中心(917?)西(823?)の区域に分けて埋設されている。《烏魯木斉−吐魯番、烏魯木斉−奎屯(ウス)など》近い将来、自治区の経済と旅游発展の為に、中央アジア諸国と協議して光通信ケーブル網を設置する計画がある。

「九五」計画期間中に、全疆をカバーする衛星通信網構築の為に、16ヵ所の衛星通信基地(下記)を加える。

烏魯木斉、阿勒泰、塔城、克拉瑪依、伊寧、哈密、庫爾勒、庫車、阿図什(アトス)、塔什庫爾干(タシュクルガン)、和田、且末、若羌(チャルクリク)、3移動ステーション(タリム油田、ハミ油田、東疆油田にて使用)

? 観光バス

昨年300台の旅游(観光)バスが導入された。'97年は150台、'98年に150台が増車される。

(主にトヨタ、日野、三菱製、'96年に韓国・現代製4台など)

? 宿泊施設

1) 自治区旅游局の宿泊施設の発展計画:

a) 吐魯番賓館、・緑川賓館、・巴音郭楞賓館、和田賓館、伊犁賓館、・亀茲賓館、喀什賓館の改築、増築を2010年までに行う。(・は今回調査中に宿泊したホテル)

b) ホテル新築の際は、画一的でなくその地方の特色を反映する建築をおこなうこと。

c) ホテルの建設計画と同時に、質の高い管理・サービスの人材育成とコンピューターによる近代管理を導入すること。但し近代化の中にも各地方特有の民族風情を大事にすること。

 

 

 

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