とも事実です。
救急活動の結果、生命は取り留めたが、対応のまずさから心に傷を負ってしまうということにならないよう高度化して行く救急活動の中で、必要な説明、心のこもった言葉掛けそして細やかな配慮を備えてこそ、本当の意味での資質向上ではないのでしょうか?
″愛ある救急″を目指し、私達救急隊員が心のアンテナを磨き、心技共に成長することは、市民(傷病者)サイドに立った行政の実践であり、救急隊員に身を投じた私の勤めでもあります。
発表者インタビュー(発表順・敬称略)
?@ 出場した動機は
?A 発表で最も訴えたかったことは
?B 発表を終えての感想は
?C この体験をあなたの将来にどのように活かしたいか
○浦山 香織(34歳)
東京消防庁(関東) 勤続12年
?@ 障害者施設での訓練を通じて、障害者の力強い生き方に驚かされました。その時の感銘と自分で思ったことをぜひ伝えたいと思いました。
?A 真に障害者の立場にたった対応を考え、まず、建物のバリアフリーだけでなく、障害者と健常者の心のバリアフリーを図る必要を感じたこと。
?B あれほど大勢の方々の前で発表したのは初めてで大変緊張しました。聴いて下さった皆さんに上手く自分の言いたかったことが、伝わっていればうれしいのですが。
?C 勤続12年目の節目となったこの貴重な体験を糧とし、一消防官として、心のこもった消防行政を推進し、都民に信頼されるよう努力したいと思います。
○永野 博史(37歳)
大府市消防本部(東海) 勤続19年
?@ 署内で選考され、出場させていただきました。
?A 救命救急の原点は応急手当にあります。いつ、何処で発生するか、わからない心肺停止状態。しかし、応急手当を一人だけが身に付けても、大切な人の命を救うことはできない。家庭内から、その輪を拡げることが重要なんだと訴えたかった。
?B 素晴らしい会場で貴重な体験をすることができました。無事に終えることができ、今は、ホッとしています。
?C 全国大会に出場できたのは、多くの方の協力があったおかげです。この体験を今後活かすためにも、手話を取り入れた中で応急手当の重要性をPRしていきたい。
○佐久間 進(32歳)
千葉市消防局(関東) 勤続13年
?@ 署内で選出されたのがきっかけで出場しました。
?A 高度化していく救急活動の中で知識と技術の習得に囚われることなく、救急隊員として忘れてはいけない本来あるべき姿、
?B 正直に言って満足感よりも安堵感の方が強かったです。
?C この経験を活かし今後は、市民に救急を含めた防災意識の普及・啓発に努めて行きたいと思います。
○田上 孝幸(22歳)
徳島市消防局(四国) 勤続2年
?@ 現場での貴重な体験を通して得た生命の尊さ、バイスタンダーCPRの必要性を多くの人に伝えたいという思いから出場を決意した。
?A 一人でも多くの尊い生命を救う鍵を握っているのは、バイスタンダーによる心肺蘇生法の普及だということ。
?B 自分の体験した事や意見を精一杯発表することができて、よかった。
?C 全国各地から出場された方々の意見を聞くことができ、自分なりに刺激を受け、これからの長い消防人生の中で役立てていきたい。
○佐藤 寿和(24歳)
仙台市消防局(東北) 勤続1年
?@ 普段、思っていることを多くの人に聞いてもらうのに絶好の場だと思ったからです。
?A 色々な人の立場を踏まえ、他人の気持ちを思いやれるような防災指導を行っていくことが大切だということです。
?B 大変緊張しましたが、自分の思ったことを精一杯発表できたので満足しています。
?C 主思見発表を通して、沢山の人と出会い色々な話を聞けたことは、自分にとって大変プラスになりました。
この経験を今後の消防業務に活かしていき