ご 挨 拶
財団法人 日本相撲連盟
会長 吉 田 清 治
第8回全国都道府県中学生相撲選手権大会が，本年も相撲の殿堂「国技館」において盛会裡に開催されますことを心からお慶び申し上げます。
ご承知のように相撲は，わが民族が永年に亘り慈しみ育ててきた貴重な文化遺産であります。私ども相撲に携わるものは，この尊い遺産を更に発展した形で後世に引き継ぐとともに，広く世界に普及せしめる責務があると考えております。
相撲の神髄は，体を鍛え技を磨くと同時に心の鍛練を重要視するところにあります。心身ともに発達期を迎える中学生諸君にとって，真に自己を養い人格の完成を目指す上で，相撲は正に好適のスポーツであると確信しております。相撲を通じて培った不撓不屈の精神と強靭な肉体は，きっと将来，国内のみに止どまらず，広く国際社会における活躍の場で花開くことと思います。
本日，郷土の栄誉を担って大会に出場する選手諸君は，相撲が教える礼儀正しさ，正義と公正の理念を帯して，正々堂々悔いなき戦いを進めてください。そして勝負を通じて「勝って奢らず負けて挫けず，勝者を讃え敗者を労る」豊かな人間性を養い，将来，社会有用の士として大成してください。それが本大会を支える役員，関係者の心からの願いであります。
終わりに臨み，本大会の開催に手厚いご支援を賜りました(財)日本相撲協会，日本財団を始め関係各位に深甚なる謝意を表し，併せて大会の成功とますますの発展を祈念申し上げてご挨拶といたします。
