全国アマチュア相撲ファン待望の第46回全日本相撲選手権大会が相撲の殿堂・国技館において賑々しく開催されますことを、観客の皆様とともに慶びあいたいと存じます。
本大会は、昭和28年、初代安井誠一郎会長の発意に始まり、回を重ねるごとに実績を挙げ、多くの名勝負・名選手が本大会から生まれて参りました。昭和41年には、天皇杯ご下賜の光栄に浴しましたが、これは本大会の優勝者に授与されるものであり、アマチュア相撲界最高の栄誉に輝くものであります。
国技・相撲の普及振興を通じて青少年の心身の健全な発育をめざす私ども日本相撲連盟におきましても、本大会を国内最高位の大会として位置付けております。
このような意味から、本大会に参加される選手の皆さまは、相撲人としての誇りとともにこの大会に参加する喜びを感じて頂きたいと思います。更に戦いに臨んでは、全国の社会人、学生相撲界から選ばれたアマチュア相撲の頂点に立つ選手としての自覚のもとに、天皇杯をはじめ内閣総理大臣杯、文部大臣杯、NHK杯の栄冠をめざし、アマチュア精神に則り正々堂々、持てる力の全てを存分に発揮していただきたいと存じます。そして、アマチュア相撲界の歴史に栄誉ある一ページを飾られんことを心から祈念いたします。
終わりに臨み、本大会の開催にご尽力頂きました関係者各位に深甚なる謝意と敬意を表しご挨拶といたします。