いと思っています」
ウーム、なるほど、ナルホド…。確かに日本人てあまり契約書面を細かく見ないで、セールスマンの口上を信じてしまうんですよね。反省、反省。
老後の住まいは、早くから関心を持って、自ら積極的に考えよう
さらに、有料老人ホームの最大の問題点は、プリペイド(前払い)システムである点だといわれている。数千万の入居金を支払って手に入れるのは、それから先の生涯にわたるサービスだが、一〇年後、二〇年後の施設内の状況がどうなっているかは誰にも予想できない。同センターに寄せられた相談の多くもこうしたことに起因した問題だ。つまり、有料老人ホームの場合、自分がどんなホームを選ぶかは全く自由だが、それだけ利用者の責任も重大であることを、私たちは肝に命じなければならないようだ。
さて、編集部に戻って、これまでの調査結果を編集長に報告。
「誰だって、できれば暮らし慣れた家に住み続けたいのが本音よね。でも、切実な問題になってはじめてそれがむずかしいと気が付いて、あわてて有料老人ホームを買ったら、自分がイメージしてた内容と全然違って、ようやく入った特養も人のぬくもりがなくて寂しい……。そんな老後は何とも悲しいわね」。
そうなんですよ、編集長。何とかなるだろうでは後の祭り。そこでさらに次回は、在宅で暮らし続けるのがむずかしい現状と、その改善方法をみなさまとともに考えていきたいと思います。さて、みなさんは、老後の住みかをどうお考えですか?