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老後の安心をお金で買う「有料老人ホーム」!?

 

さて、老人ホームといっても、特養ばかりではない。入居時に身の回りのことができる人を対象にした健康型のホームもある。また、最近、関心が高まっているのが民間の有料老人ホームだ。

民間有料老人ホームは、高齢化社会をにらんだ民間活力導入策として厚生省が後押ししたこともあって、一九八○年代半ばから急増。九六年現在、全国で二八○施設ある(次ページグラフ)。特養の欠点である「自由度」「ゆとり度」なども十分にあり、さらに将来介護が必要になったときには、ここで介護も受けられるとなれば、誰だって考えてみたくもなる。今回の調査に当たって、有料老人ホームガイドなるものも購入してみたが、どこのホームも施設の豪華さ、快適な生活をアピールしており、さらにそのうちの多くが、「充実した介護システム」や「○○病院と提携した。医療サービス」といった医療介護体制の充実をセールスポイントにしていたのが印象的だった。

こうした有料老人ホームに入居するには、最初に入居一時金の名目で、まず、まとまったお金を支払わなければならない。金額は数十万円から三億円前後もする豪華版までまちまちだが、、平均でも二千万円前後。ひえ〜、高いもんですなぁ。いやいや、それでも介護と自由な住居環境が手に入るなら、今から爪に火を灯す覚悟でお金を貯めれば何とかなるかしらん。アレ?でもこの他に毎日三度の食事代等々の生活費で月平均一○万円前後のお金が別にかかるんだ。その他のサービスを受けるのにも……。こりゃあ、とっても私めには無理ですな。それでも、「ここなら、体が不自由になっても、最期まで面倒を看ててもらえる」と、家や預貯金などの全財産を処分して、人生最後にして最大の買い物に踏み切るお年寄

 

 

 

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