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連載? ボランティア団体設立・運営Q&A

 

田中 尚輝

全国高齢化社会研究協会事務局長を経て、現在(社)長寿社会文化協会理事。又、さわやか福祉財団嘱託としてふれあい社会づくりネットワーク部門を担当。主な著書に「高齢化時代のボランティア」(岩波書店)、「市民社会のボランティア」(丸善ライブラリー)。

 

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■ 市民互助型団体のマネジメント(その2)

成果の測り方

 

Q ボランティア団体・市民互助型団体は「成果」を上げなくてはならないということですが、「成果」はどのようにして測れるのですか。

「使命」にどれだけ近づいたか?

ボランティア団体・市民互助型団体の特徴は「使命」=ミッションを持って活動していることです。企業であれば金儲けが目標ですが、ボランティア活動にあっては、自己の経済的利益ではなく社会的課題を「使命」とします。

不幸な人がいない、困った人がいない社会、誰もがその能力を精一杯発揮できる社会などが「使命」とされているでしょう。

ボランティア活動を通じて、このような「使命」にどのように近づいているのかを絶えずチェックしていくことです。ともすれば、日常的な活動の忙しさに埋没してしまい「使命」を忘れがちになります。一日に一度は「使命」を思い起こし、どれだけ近づいたのか、あるいは変化がないのかを考えてみましょう。

また、「使命」が不明確な団体は、発展しないので明確にする作業をしましょう。

 

 

 

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