のんびり暮らすのも悪くない」と、将来の夢を語る坂本さん。希望にあふれているせいか、年よりもずっと若々しく見えたのが印象的だった。
結婚情報サービス会社でもシルバー世代は増加傾向?
こうしたニーズを背景に、結婚情報サービスもシルバー産業のひとつとして注目されつつある。
中高年の結婚相談の草分けとして四〇年の歴史を持つ『茜会』(東京都新宿区 電話〇三・三三二〇・五六七八)の場合、一般コースは入会金男性一二万円、女性八万円、月会費男性一万円、女性八〇〇〇円。会員数約八〇〇〇人中、五五歳以上が男女共三割ほどに達しており、八〇代の会員もいるという。
「高齢者の入会は、年々増えています。年を取ってからこそ、一人よりも二人のほうがいいと、みなさん、老後の幸せを求めることに積極的になってきていると感じます。世の中がだんだんオープンになってきましたから、今後、ますますこの傾向は強まると思いますよ」(川上淑恵代表)。
また関西地区でも、たとえば『JMI』(大阪市淀川区 電話〇六・三〇二・五三五四)の場合、会員数約一万人中、四〇代以上が二五〇〇人、六〇代以上も三〇〇人程度おり、中高年の入会は増加傾向にあるとのこと。しかし、こうした一方で、結婚情報産業最大手の『ツヴァイ』では九四年にはじめた五〇歳以上が対象の新コースを二年半ほどで廃止している。詳しい事情は聞けなかったが、ビジネスとしてまだ成り立たなかったというところではないだろうか。高齢者数が増加するなか、シルバー向け結婚情報サービスが今後有力な市場に発展するかどうかは、各社のサービスの中身とともに、熟年婚に対する個人や社会の壁がどこまで取り払われるかによるようだ。
さて、一〇のカップルがあれば一〇の問題があるといわれるくらい、さまざまな問題に突き当たるという熟年婚。その現実を知ろうと何組かのカップルに話を聞いた。そのうちの三組の場合をちょっとご紹介してみよう。