うね……と、いぶかしげな表情を見透かされたか、ニヤッと笑って、「そこはね、五年前にも一度取材をさせてもらったところなの。そろそろまた話を聞く時期だなあと思ってたのよ」
なるほどそういうわけなのね。道理でいやに素直に教えてくれると思った。ハイハイ、それではまずは出発進行といきますか。
電話で取材をお願いした当日、東京・中野区にある本部事務局(電話〇三・五三八六・六二二一)を訪れると、会長の北川安彦さん自らが応対してくれた。
『太陽の会』は、現在、全国に一四の拠点を持つ。東京地区が開設されたのは一九九一年のこと。入会資格は、四五歳以上で、配偶者と死別または離別、あるいは未婚で現在伴侶がいないのが条件。五年前の取材当時五〇〇名ほどだった会員の数も現在では一二〇〇名を超えるまでになり、この間成立したカップル数も八〇組を超えたという。一〇年以上活動を続けている拠点もあり、全国では八〇〇組にも及ぶカップルが誕生したそうだ。
実際、こうして説明を聞いている間にも、入会の申し込みや、会員からの問い合わせの電話が頻繁にかかってくる。熟年で伴侶を求める人たちって、想像以上にたくさんいるんですね。「そうなんですよ。最近は、新聞や雑誌などでも中高年の再婚が取り上げられる機会が増えましたし、ここを開設したときに比べて、熟年婚をタブー視する風潮は、ずいぶんなくなってきてますからね。それでも、長い間迷っていたんでしょう、色褪せた古い新聞の切り抜きを握りしめて来所される方や、ドアをたたこうかどうしようか、事務所の前で、しばらく悩んだと告白される方もまだまだたくさんいますよ」

「太陽の会」の交流会。
にぎやかに、華やかに、でもお互いに相手を見るまなざしは真剣だ。(次ページ共)