んと代表して予算とか法案に反映してくれてればいわないんですよね。きちんと代表してくれていないから直接やらざるを得ないわけです。知らないのは議員さんだけなんですよ。
平岡 私はそういうことはいえませんが(笑)。
堀田 ええ、うなずいてくれとは申しません(笑)。
平岡 ですから、行政としては、まず、市民の方に行政とはどんなものかを知ってもらう。私どもではいま女性を対象に「まちづくり女性トーキング」「まちづくり未来大学」といった講座をずっと続けております。そこで育った人たちが今年は三人委員になっています。これまでとこの自治体も審議会の委員などには、関係団体のトップをあて職としてお願いするということが多かったですから。何とか市民の方にもより参加していただこうと。
堀田 それはすばらしいですね。
平岡 その方たちは行政の苦労も一緒に勉強したわけですから、ただ単に要求型ということではなくて、市政をよくするにはどうすればいいかという観点から発言をされる。しかも、ある団体のリーダーとか会長さんじゃないんですね。そういう人たちがどんどん増えてくることを私は期待しております。まちづくりというのは一挙に成果が出ませんし、おそらく五年、一〇年かかると思いますが、そうした市民が育ってくること、これがいちばん大事だと思うんです。そうすれば非常に心豊かな地域社会ができると思います。行政はハードも一生懸命やりますし、苦手といわれるソフトの部分でも、何とか市民の方と一緒になって、仕組みや雰囲気づくりをやっていきたいと考えております。
堀田 平岡市長さんは全国市長会などでもNP0活動を進めるためのいろいろなご主張をしてくださっております。大変にご健闘いただいていることを感謝したいと思います。どうも本日はありがとうございました。(拍手)