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通り水槽の最後部にステーがあり、これを利用して波浪反射板を取り付けた。3枚の反射板をシャコ万力及び固定用ブロックにより固定し、全面で波を反射させるようにした。

なお、水槽中央部には写真-4.2に示す観測窓があり、1つの波の計測が終了したのち波が静まるのをここで確認した。

製作した空気室模型の図面を図-4.12及び図-4.13に示す。図-4.12が千葉港空気室モデルであり、縮尺は1/4である。図-4.13は平潟港空気室モデルであり、縮尺は1/9である。平潟港の空気室の下部はフランジによって接続され、フランジ部を取り外すことによって没水部長を変えることが出来る。材質は共にアルミである。なお、各空気室天井は透明なアクリル板とし、波作用時内部水位の変動が見られるようにした。千葉港と平潟港の、現場とモデルの寸法を表-4.4及び表-4.5に示す。

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水槽に空気室を取り付けた写真を写真-4.3に示す。取付のためのシャコ万力及びブロック引き上げ用のロープが見える。また空気室に波高センサー、圧力センサーを取り付けた。千葉港空気室モデルの拡大写真が写真-4.5であり、空気室内部の写真が写真-4.6である。平潟港空気室モデルの写真が写真-4.7であり、空気室内部の写真が写真-4.8である。

なお、水槽の水深は1.5mである。

? センサ、A/Dボード

空気室には内部水位測定用超音波変位計を1台、空気室内圧力測定用に正圧用微差圧計、及び負圧用微差圧計各1台取り付けた。

図-4.1回流水槽概念図の中に計測台車があるが、ここに外部波高測定用超音波変位計を取り付けた。当超音波変位計と水槽最後部の波浪反射板との距離は約5.0mである。表-4.6に超音波変位計のセンサーの仕様を、表-4.7に微差圧計の仕様を示す。

 

 

 

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