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子供達の権利の証言

 

私達は、これらの真理が自明になることを主張する。

個々の新生の幼児は、全被造物の中で最も完全でそして無力な者である。

個々の新生児は宇宙の星々と同様、独特な者である。

個々の新生児は望まれ、愛され、保護されて生まれるという譲渡できない当然の権利を持っている。そして子宮の内側と外側にあっての成長の過程において、知られている限りの可能な方法で成長と発育のための最高の環境、栄養、そして機会が与えられると保証されること。

適切な保護、栄養物、被服、教育そして健康が備えられ、個々の子供が成人として、また市民としての完全な責任を引き受けることができる成熟が保証されること。

個々の子供の個性が完全にその真価を認められること。

個々が知性において、また能力において成長する時、健康を含め、すべての事柄において知識が与えられて、成長に応じ関心を持つことを学び、彼らの福利に関するすべての決定に参加すること。

もし矯正が必要とみなされたその時は、最善の尊敬と心づかいをもって、精神的あるいは、肉体的虐待なしにそれが適用されること。

私達は社会として、現代の子供達のために、私達がすべての道において楽しんで来たものよりもさらにしっかりした足場を設立するために最善の努力を払うべきである。

私達は自然の間違いを多く目撃してきた。そしてそれは全人類にとって非常に有利であった。欠陥をもって生まれた幼児と児童を可能な限り最大限の素質を発揮できるよう育てることが私達の責任であるべきである。そうすることにより彼らもまた生得権である人生の当然の権利、自由、そして幸福の追求ということを分かち合うべきである。

どの社会によって達成された文明の水準も、幼児と児童の福祉に払ったその配慮によって決定されるであろうことを私達は十分に実感する。

それ故に、これらの真理を全部知ったうえで私達自身の命の賜物である。祖先に報いるために、私達の後を受け継ぐ者達により良い世界をもたらすための最善の努力を尽くすことを私達の名誉にかけ、また私達が神聖とみなすすべてのものにかけて誓う。

ビリィF.アンドリュース M.D.

1968年5月19日

 

 

 

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