問題がないと思われる人でもカウンセリングが必要な場合があります
特別な問題がなくてもカウンセリングは有効です。たとえば、自分の性格の長所や短所をもっと知りたいとか、職業の適性、将来の計画(退職後の人生設計その他)等についてカウンセリングを受けることによって、将来生じるかもしれない問題の芽をあらかじめ摘み取ることができます。そしてまた、その自分の心理的・情緒的状態がどれほどのものなのかということを、専門家であるカウンセラーに客観的に判断してもらうのも心のいらざるトラブルを取り除くのに効果があります。
もし心の問題がそれほど複雑なものでなければ一度のカウンセリングですむこともあり、よけいな心配をすることもなく安心できます。また、カウンセリングを受けたという経験は、今後何かの問題と直面したときには、いち早くカウンセラーと連絡でき、いたずらに解決の時間を長引かせなくてもすみます。
カウンセリングで扱う問題とは
次のような場合にはぜひカウンセリングを受けることをお勧めします。
1.情緒の問題:
うつとか不安(心配)などの感情が自分の努力ではコントロールするのが困難となり、日常の生活に支障をきたしている場合
2.対人関係の問題:
親子、夫婦、あるいは友人とか職場の人間関係に容易に解決できないものがあって、コミュニケーションがうまくとれないような場合
3.セルフコントロールの問題:
アルコールを飲みすぎることからぬけきれない人、あるいは治したい習慣を断ち切れずに、自分ばかりでなく家族や仕事にまで影響を及ぼしている場合など
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