第2分科会
外国人保育園児の保健指導
司会者 下辻節代(大阪市・いちょう保育園主任保母)
提案者 平池千恵子(大阪市・つみき保育園長)
助言者 蔭山尚正(大阪小児科医会副会長)
提案要旨
外国人保育園児の保健指導
平池千恵子(大阪市・つみき保育園長)
近年国際化に伴い、就労や留学などで日本で生活し、子育てをする外国人が非常に増加してきています。どの保育所にもいろいろの国の子どもが入所し文化や言葉、宗教の違いなど、種々の問題を抱えながら、現場ではそれぞれの園に合った、複雑な対応が求められているところです。中でも、保健指導においては、子どもの命にかかわる問題であるため、適切な対応が必要とされます。
当園は地域的には、大阪市の東部に位置し、在日韓国朝鮮人の多い生野区と境を接している東成区にあります。家内工業的な中小企業の多い地域です。
今回は在日韓国朝鮮人以外の外国人の子どもの受け入れに関して、主として生活と保健活動に関して、当園の現状を発題し討議の資料とさせていただきます。
1. 園の概要
2. 大阪市の現状
3. 外国人の子どもを受け入れて
(1)ドイツ国籍A君(2歳)の場合
父・ドイツ人、母・日本人でドイツ留学の経験あり。
時期を考えドイツに帰国の予定。
(2)メキシコ国籍K君(2歳)の場合
父・メキシコ人、母・日本人。在日年数は多い。K君の姉は卒園児。
(3)中国国籍S君(2歳)・B君(0歳)の場合
両親とも中国人。父は中国系の貿易会社で働き、夜は夜間大学に行っていたが昨年3月卒業。