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(10) KM6型発射器で推進薬包を誤った個所に装填して発射したため、射手が反動で振り廻され発射器も折損した。

 

経過

推進薬包は浮体付発射体の方へ装填すべきものであるにも拘わらず、発射筒の方へ装損してしまった。このため発射に際し推進薬包が発射筒の中で点火され燃焼した。

浮体付発射体はその圧力で飛び出したが自身に推進する力が無いので直ぐ落下してしまった。

一方発射器の方では、その反動で後退する力が働き、発射器の銃把を当てていた射手の右肩を強く圧迫し、振り廻されると同時に銃把木部と金属部の接続部分が折損した。

 

対策

購入後初めての試射であったため、誰も取扱い方法を知らず、説明書も十分に読まずに操作してしまったがための事故であった。取扱い説明書を良く読み十分理解した上で試射を行うよう指導した。と同時に操法も作成したので本訓練必携へも掲載することとした。

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