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これを規模別にみると、「導入している」は規模の大きい企業程割合が高くなっている。ここで注目すべきは、「千人未満」の企業の導入割合は平成7年調査ではゼロであったものが2年後の今回調査では10%となっており、この2年間で1割の企業が導入したことである。一方、「今後導入する考えがない」企業は「千人未満」で70%と最も高く、規模が大きくなるに従ってその割合は少なくなっている。

 

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イ.産業別

次に産業別の特徴をみてみると、「電気・ガス・熱供給、水道業、サービス業」が「導入している」23%で最も高く、次いで「製造業」19%、「卸売・小売業、飲食店」14%の順となっている。さらに、この「導入している」に1年以内に「導入を予定している」企業を合わせてみてみると、やはり「電気・ガス・熱供給、水道業、サービス業」が32%と最高で、平成7年調査時の6%からここ2年間で3割台に伸びている。次いで「製造業」と「卸売・小売業、飲食店」が共に25%と平成7年調査時より5〜6%の伸びとなっており、いずれも他産業に比べてやや高めとなっている。また、平成7年調査では1社もなかった「金融・保険業、不動産業」が、今回調査では5%の企業が導入予定であることが注目される。しかし、「今後導入する考えがない」企業として「運輸・通信業」及び「金融・保険業、不動産業」が共に76%となっており他産業とは極めて対照的となっている。

 

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