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恋人たちの食卓

1994年 125分 カラー ヴィスタ 中央電影公司

 

飲食男女

Eat Drink Man Woman

 

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推手(P66)を参照

李安

アン・リー

監督

 

解説

 

“食”と“セックス”という人間が活きていくための2つの欲望をめぐる軽妙なコメディ映画。前2作までニューヨークを舞台としていた李安監督だったが、本作は初めて故郷の台湾で撮り上げた。94年のカンヌ映画祭でプレミア上映されるやいなや、アメリカ、イギリス、フランスなど、20ヶ国以上で公開が決まった。現代の台北に住む美しく奔放な3姉妹。彼女たちが体験する初恋、不倫、セックスと妊娠、そして結婚といったエピソードが、100種類以上の料理に彩られながら描かれていく。3姉妹の父の「食と性という欲望に一生振り回されるは腹立たしい」という台詞が人生を達観できない人間の弱さを示し、何とも洒脱である。スタッフには前作の『ウェディング・バンケット』組から多数参加し、NYインディーズ的なイメージが引き継がれている。

 

物語

 

台北一のホテルで腕をふるっていた名シェフだった朱氏には、適齢期の娘が3人いる。妻に先立たれたため、家事全般は朱氏が行っていた。そして日曜日の晩餐は彼の手料理を囲むのが一家の習わしとなっていた。高校で化学を教える教師の長女は、学生時代の失恋のせいで男嫌いになっている。航空会社勤務の次女は、内緒で買ったマンションのことを父には言えずにいる。ファースト・フードでバイトする三女は恋人募集中と、それぞれに悩みを抱えていた。ある日長女の友人の母である未亡人が隣に引っ越して来る。彼女は娘の離婚を嘆き、そして3姉妹には結婚をけしかける。娘たちはその毒舌ぶりにげんなりしたが、娘を持つ親同士のためか朱氏とは意気投合した。しかし3姉妹にはそれぞれ新たなロマンスが訪れる。長女には熱烈なラブレターが届き、次女には本社に戻ってきたヤンエグの青年に心を惹かれ、三女はバイト仲間の彼氏のことが気になり出す…。(門間)

 

スタッフ

製作 : 徐立功 シュー・リーコン

監督 : 李安 アン・リー

脚本 : 李安 アン・リー

Jawes Schawus

撮影 : 林良忠

照明 : 夏釣華

編集 : 李安 アン・リー、Tim Squyres

録音 : Tom Paul

音楽 : Mader

美術 : 李富雄

 

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