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?A目的

FACNETは、1994年連邦調達効率化法に基づいた構想である。この法律は財政赤字に悩む連邦政府の業務改革を反映したもので、省庁によって業務のやり方がばらばらで、紙を使った非効率な調達を合理化する狙いがあった。

FACNETは連邦政府のコスト削減と調達参加者に対するワンストップサービスの実現を最大の目的として、そこにCALSの考えを取り入れたものである。10万ドル以下の調達に的を絞ったのは、この範囲で調達の90%以上が含まれることや、これ以上の金額のものは大規模過ぎて手続きが煩雑であるためである。また、中小企業でのEDI利用をなかば強制することで、米国企業の競争力を根底からアップさせようという政府の狙いがあった。

このため、中小企業へのEC/EDIの普及を進めるボランティア組織、エレクトロニック・コマース・リソースセンター(ECRC)を全米11カ所に設置し、セミナーやコンサルティング活動を行っている。大手企業には自らCALSを実現していく力があるが、そこまでの力を持たない中小企業に対しては、連邦政府が援助の手を差し伸べ、バーチャル・コーポレーション(仮想企業)づくりに参加できるインフラを整えることがその目的である。この取り組みが米国競争力を復活させる原動力になることが期待されている。

 

FACNETは以下のような目的を持っている。

 

●政府調達の機会を公平に周知する

●政府の要請内容の詳細を明示する

●入札を電子的に行う

●要請内容の質問に対する回答を促進する

●調達プロセスに関して利用可能なデータの質を高める

●コンピュータとモデムにより、誰でもアクセス可能にする

 

?Bシステム構成

FACNETでは、電子データ交換が中心となるが、この電子データ交換の標準には米国のEDI標準であるANSI.X.12が採用されている。調達を行う場合には、調達側は調達システムを使用して調達情報をFACNETに送ることになる。この情報は、各省庁毎に設置されたゲートウェイを通じて仮想ネットワークの入り口となるNEPsに送られる。

 

 

 

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