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動植物の生息環境が保持され、里山の自然が育まれます。そして、実はそのような関わりを通して人間もまた、里山によって育まれることになります。

自然環境の価値を理解した人間性豊かな人々が増えれば、里山はますます育まれ、守られることになり、このような人々の増加は結果的に政治に反映され、行政的にも里山が守られることになります。それは里山のみにとどまらず、国土全体の環境保全にも波及してゆきます。もちろん、市民による里山管理のみで、全ての里山にまで手入れが行き届くわけではありません。しかし市民による里山への関わりが大きな波を起こし、結果的により全体的な目標までをも実現させることになるのです。

わが国において、市民による自然復元のネットワーキングが形成され、着実な活動成果をみせるには、市民自身のやる気はもちろん、行政

 

 

 

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