2.神戸港の現状と課題 2-1.神戸港の現状 (1) 港湾運送事業者の業務回復状況 アンケート調査において神戸港の港湾運送事業者は業務の回復感について、1997年7月時点で、震災前(1994年7月)と比較し、コンテナ貨物では実作業を伴う業務が6〜7割程度、事務作業のみの業務が8割〜9割程度の回復状況を示している。 また、業務の回復停滞要因として、震災によりシフトした貨物の未回復、貨物の地方港シフト、荷主自体の貨物の減少などが指摘されているところである。
2.神戸港の現状と課題
2-1.神戸港の現状
(1) 港湾運送事業者の業務回復状況
アンケート調査において神戸港の港湾運送事業者は業務の回復感について、1997年7月時点で、震災前(1994年7月)と比較し、コンテナ貨物では実作業を伴う業務が6〜7割程度、事務作業のみの業務が8割〜9割程度の回復状況を示している。
また、業務の回復停滞要因として、震災によりシフトした貨物の未回復、貨物の地方港シフト、荷主自体の貨物の減少などが指摘されているところである。
(2) トランシップ貨物の回復状況 神戸港のトランシップ貨物は、1996年には66%(94年比)まで回復した。仕出地域では、北米仕出貨物が震災前(1994年)と比べて約8割、アジア仕出貨物が同じく約6割の回復となっている。国別では、特に回復率の低いところが、中国出しアメリカ向け貨物の約5割、韓国出しアメリカ向け貨物の約4割(p.24参照)であり、これは震災を契機に、釜山港等のアジアのハブ港にトランシップ貨物がシフトし戻ってこないこと及び中国本土における港湾整備の進展等による中国→北米直航航路の増加が原因と考えられる。
(2) トランシップ貨物の回復状況
神戸港のトランシップ貨物は、1996年には66%(94年比)まで回復した。仕出地域では、北米仕出貨物が震災前(1994年)と比べて約8割、アジア仕出貨物が同じく約6割の回復となっている。国別では、特に回復率の低いところが、中国出しアメリカ向け貨物の約5割、韓国出しアメリカ向け貨物の約4割(p.24参照)であり、これは震災を契機に、釜山港等のアジアのハブ港にトランシップ貨物がシフトし戻ってこないこと及び中国本土における港湾整備の進展等による中国→北米直航航路の増加が原因と考えられる。
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