2-4. PRによる公共交通機関の利用促進
(1) 公共交通のPRの充実
◆ 鉄道駅、港湾および空港などの旅客ターミナルにおいて、PRポスターの充実、総合案内所の整備などにより、観光における公共交通利用のPR機能の強化を図る。また、PRは県内ターミナルに止まらず、マーケットを考慮し、県外の広域的ターミナルにおいてもその機能強化を図る
【検討・具体化の対象およびその方針】
▲ 京阪神や関東などの大規模マーケットのターミナルにおいて、公共交通の観光利用に関するPRの充実を図る
▲ 公共交通利用のPRにあたっては、乗り継ぎ利便性などの地域での公共交通のサービス水準や、観光地に関する情報などを組み合わせて発信するなどにより、PR効果の向上を図る
▲ 無人駅などのインフォメーション機能の弱い鉄道駅において、端末交通に関する情報提供を充実するなどにより、公共交通利用を促進する
《和歌山県における現状。取り組み状況》
・ 和歌山県の鉄道駅の約45%が無人駅であり、インフォメーション機能が弱い
・ 龍神自動車では、マーケットである大阪駅でトラベルガイドを行っている
・ ブルーハイウェイラインでは、勝浦港ターミナルにおいて、観光案内の実施を検討している
◆ 交通機関、観光関連団体などが連携し、インターネットなどの新しいメディアも含めたメディア・ミックスによる多角的な公共交通や観光に関するPRの充実を図る
【検討・具体化の対象およびその方針】
▲ 主要観光ルートや、それを公共交通で周遊するための具体的なタイムテーブルなどによるPR方策を検討する
▲ イベントに関する情報発信を強化しパブリシティの活用を図る
▲ 観光地と公共交通機関の一体的な案内冊子の充実を図る
▲ 自治体、公共交通機関、観光関連団体間などで、公共交通機関のサービスや観光資源などに関わる情報の相互提供を行い、情報の共有化を図る
《和歌山県における現状・取り組み状況》
・ 和歌山県においては、「南紀宣伝協議会(JR東海)」、「春咲半島推進協議会(JR西日本)」、「吉野熊野国立公園連絡協議会」、「南紀白浜空港利用促進実行委員会(県主体・平成7年設立)」を設立している
・ (社)和歌山県観光連盟、大阪・名古屋・東京の観光センターでは、鉄道、バス、タクシー、空路、海路、レンタカーなどの公共交通の一体的な案内冊子「紀の国時刻表」を無料で配布している