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2 文書変換手法(コンバータソフト)の活用

 

一般に,テキストデータ,画像データ,数値データなどは,特定のワープロソフトなどに貼り込んで一元管理することもできるようになっている。ただし,この方法も万全ではなく,当初利用したソフトとデータの作成環境や表示方法が異なるソフトに張り込んだために,互換性がとれなくなってしまうこともある。

現状のもとで,異機種間,アプリケーション間でのデータをやり取りする場合は,データの変換作業などが必要になるが,市販のアプリケーションなどを用いて必要に応じその都度変換しているのが現状である。

変換効率はコンバータソフトの精度と制約に依存するため,変換結果はそのまま利用できるほどの精度のものとはなっていないため,変換結果の校正やパソコン画面上での修正がある程度必要になる。

最近の文書変換ソフトは,対応可能なワープロの種類やバージョンが飛躍的に増え,また,ワープロ以外の表計算ソフトやテキストデータ(高自決するHTML形式のデータ含む)等へ変換することも可能となっている。

また,従来不得意とされていた異種メーカワープロソフトで作成された文書のレイアウト,特に,図表イメージのデータや使用文字種(フォントの種類や大きさ)などの装飾的な要素についてもある程度対応できるようになってきている。

このように,文書変換ソフトは,既存デジタル文データ資産を有効活用する上で極めて重要なツールとなるため,今後さらにその手法や技術の改善が求められる。

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3 インターネットの活用

 

インターネットを通じてのデータの取得が,近年広まり,ホームページからの必要データのダウンロード,電子メールによるファイルの送受信によるデータの有効利用など様々な方法によりデータが作成・取得されるようになってきている(第2章 9「インターネット等により発信される防災関係資料」を参照)。

 

 

 

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