3.2.5 その他の機能
本システムでは,以上に述べた以外にも,地図の縮小・拡大,エレメントの装飾・強調,属性検索など防災マップを効果的に表示・作成・活用するための機能を備えています。
? 地図のスケール(図3-5参照)
表示される地図のスケールを簡単に変更することができます。このとき,学校,消防署等の独立点として与えられているエレメントのシンボルマークは表示している地図のスケールに応じた大きさに変えることができます。
? エレメントの点・線・両表示(図3-6参照)
エレメントについては,点(独立点),線(アーク),面(ポリゴン)の3つの表示を選択できる仕組みを取っています。例えば,図3-6のように,病院は?面情報,?点情報の2つからできています。特に縮尺の違いにより,点で表示するか(大縮尺の場合),面で表示するか(小縮尺の場合)選択する必要がありますが,本システムはこれを自由に選択することが可能です。
? エレメントの色(図3-7参照)
表示するエレメントの色について,簡単に変更することができます。多種多様なエレメントを使う地図を作成する際にも,たくさんの色の使用ができるため,これに対処できます。また,図3-7のように同じ地域における同じエレメントに対して様々な色に変えることができます。
? 個々のエレメントの詳細データ(図3-8参照)
個々のエレメントの情報,例えば,病院の場合でいうと位置,連絡先,病床数等といったエレメントの詳細データ(属性)については,データベースソフト(Microsoft Access97)により管理されていますが,これを地図上で簡単に閲覧することができます。
? 属性検索(図3-9参照)
特定のエレメントを指定して,特定の数値を持つものや特定の事物を持つものだけ検索して表示することができます。例えば,図3-9のように?の総合病院の表示から?の病床数50以上の総合病院への検索が可能です。