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(参 考)

―バイオ・ディーゼル燃料への再資源化技術と燃料の特徴-

1 再資源化技術の概要

廃食用油をディーゼル・エンジン燃料へ転換するためには,廃食用油(サラ角,なたね油等)の粘性(動粘度が軽油の約12倍)や引火点(約300度)を下げる必要があり,下記の化学反応の様に,廃食用油にメタノールと触媒を加えて,粘性,引火点の低いメチルエステルに転換する。

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2 バイオ・ディーゼル燃料の特徴

・排ガスの硫黄酸化物が非常に少なくなる。

・排ガスの黒煙が軽油の1/6〜1/3。

・排ガスの二酸化炭素(C02)の濃度も少なくなる。

・基本的に軽油とよく似た性状であり,環境・安全の観点から法律(品質確保法)で規定されている軽油の強制規格基準もほぼ満足している。

 

なお,バイオ・ディーゼル燃料は燃料発売会社から供給をうけるが,廃食用油をディーゼル・エンジン燃料に転換するプラント(能力約4,000?/1日)は,京都大学名誉教授工学博士 清水則夫氏の指導の下に開発されたものである。

また,このバイオ・ディーゼル燃料の購入価格は軽油並みである。

 

 

 

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