(1)環境教育・学習の推進
前述の「環境基本条例」では、「環境の保全及び創造に関する教育及び学習の推進」を環境保全のための市の重要な施策として規定している。
次世代を担う子供たちが、人間形成の最も基礎的な段階で「環境保全意識」を体得できるよう、さらには、豊かな感性が養われることを願って、市内小学校のなかから、毎年6校を「環境学習モデル校」に指定し、環境学習の取り組みを促進している。
モデル校では、次に掲げる活動を全校を対象に1活動以上、特定学年を対象に1活動以上それぞれ実施することになっている。
ア 自然に親しみ、自然の美しさを感得できる活動
イ 身近な生物を愛護し、生命を尊重する活動
ウ 身近な地域の自然を理解し、進んで良い環境を作る活動
エ 水やガス・電気など資源の有限性を知り、大事にする活動
オ 身近に起きている環境問題を正しく見つめ、環境に配慮した行動を進んで取るようになる活動
カ 地球規模で環境問題をとらえ、解決に向けた行動を進んでとるようになる活動
キ その他環境に関する活動
モデル校は、今後、地域における環境学習の拠点としても、機能することが期待される。
これとは別に、小学生(4〜6年生)を対象として、一泊二日での環境学習講座「エコ体験スクール」も行ってもいる。市内昭和の森公園にあるユースホステルに宿泊しながら、五感をフルに使って自然とふれあい、生き物を観察することにより生態系の仕組みなどを学ぶものである。(表3)
平成8年度にスタートし、これまで150名以上の児童が参加した。