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してもらうだけでもかなりいいんではないかと思います

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○中 西(住重) 今,小山先生からいいときはいいと業界はきちんと言いなさいというお話でございますけれども,当然私たちもそういう具合に言いたいし,言うこともございます。しかし,どちらにしても色んな意味でハネ返りがあります。けれども,最終的に何が大事かといったら人材だと思います。優秀な人材が来られるような発言を我々造船に携わっているトップがしていかないといけないという自戒はしております。したがいまして,いいときはいいと,これからも言いますからよろしくお願いします。

○大 坪  我々大学にいて,若い人たちの造船離れには非常に危機感がありまして,若い人にとっては,今は多少悪くてもさらに発展する,あるいは違う展開をしていく,そういうイメージがぜひ必要だと思うのですね。

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○前 田(東大生研) 先ほど星野社長のお話の中で,昔の海軍では戦略をつくる軍令部と,運用する連合艦隊と,艦船を造る艦政本部があったわけですが,現在の造船海運界では,運用する連合艦隊と艦政本部は存在しているのですが,戦略をつくる軍令部というのは一体どこなのだろうかという感じがいたします。戦略がはっきりしていればそれなりに元気の出る話が出ると思うのです。

話は少し変わりますけれども,今,通産で20ぐらいの産業分野を取り上げて,規制緩和に絡めてどうやって世界のイニシアチブをとったらいいかというのを一生懸命相談していますが,いわゆる先端産業と言われている情報通信にしても,遺伝子工学にしても,結局ほかの国に全部イニシアチブをとられているわけですね。本当にまじめにとろうと思えば,造船とか,海洋とか,そういう分野しかないのではないかと,そういう印象を持つわけです。

そのとき,造船の世界にいるものとして本当に世界のイニシアチブをとれているかと見てみますと,例えばIMOの動きにしてもダブルハルの動きにしても今度のバルクキャリアの話にしても,いいように他国にかき回されています、技術を持っている,世界の半分以上のものを造ると言うんだったら,世界を午耳れる戦略がなければおかしいと思うのです。その軍令部がどこにあるかをもう一回相談するのが非常に重要じゃないかという感じがいたします。

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○仲 渡(元広島大) 先ほどの前田先生の御意見,全く賛成で,私は造船業界,学界,お役所,一緒になって造船に関するシンクタンクの必要性を前から感じておるのですが,そういうことはできないものでしょうか。国家的な見地から造船界のシンクタンクのようなものがあってもいいのではないかと思うのですが。

○大 坪  今までの幾つかの御意見を要約しますと,技術レベルについては日本は非常に高い。これをやれと言われればやれます。しかし,何をしたらいいかという指令を出すところが日本には欠けていそうだ。ニーズを先取りするためのシンクタンクが必要である。そういう方向でもう少し議論をお願いします。

 

技術は社会を変える

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○田 中(長栄重工) 先ほど,専用船のコンセプトが日本から出ないという話,それから発想の転換が重要だということで,もっともだと思うのですけれど,山本さんのところで,「技術は社会構造を変革する」という項がございます。先ほどのお話の中では,逆にも言われたのですが,私は船というのは,TSLでもそうでしたが,技術的に成功していても,いざ船を海運に売りにいこうとなると,一寸した欠点が問題になって,なかなか実用化しない。私の考えは逆なので,社会構造が技術を変革すると思うのです。船が社会構造を変えるということはまず期待できない。ですから,先ほどの伸渡先生の話にもありましたように,我々が勉強しなければいけないのは,海と社会との関係がどう変わるのだという,そのフィロソフィーを具体的に持つということが重要なのではないか。その結果として船の新しい技術が育つのだということを強く認識した方がいいんではないか。そういう意見です。

コンテナ船が最初できたときも,コンテナというの

 

 

 

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