(3)運航.航路状況(説明)
1.各社航路
HSI/TBOにおける部品の交換商況と合わせ、各社のジェットフォイルの運航状況を別表に纏めた。
(1)20年以上の運航実績を持つ、佐渡汽船とFEH社を比較すると以下のようになる。
1)航路の距離と所要時間
佐渡汽船とFEH社の航路の距離と運航所要時間は同じである。
2)航路条件
・海象状況としては、佐渡汽船は波の影響のある沿海(外洋並)区域、FEH社は静穏な波のない平水区域といえる。
・航行状況として、佐渡汽船は港内は艇走であるが、FEH社は岸壁からすぐに翼走にはいれる(水深大)。そのため、運航時間と翼走時間に両社の間に差がある。
・1隻・1日当たりの便数は佐渡汽船より、FEH社の方が多い。
(1隻1日当たりの運航時間等から、FEH社は佐渡汽船の約1.5倍程度と思われる)
3)保有隻数と実績
佐渡汽船は5隻(本邦最大隻数)、1977年5月より運航開始、FEH社は18隻(世界最大隻数)、1975年5月より運航開始している。自社整備ドックの歴史も古い。
(2)その他各社の状況
1)海上アクセス株式会社
・運航及び航路状況
航路は、静穏平水区域で港内航行があり、航路が14.9マイル所要時間が27分と極端に短く、1隻当たりの便数が24便と多く、佐渡汽船の約6倍である。
・運航時間等
運航時間は年間平均3,745時間と長く、佐渡汽船の約2倍に及んでいる。