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1. 舶用機器修繕シートについて

 

舶用の機器類は、一般に保証ドック、定期検査、中間検査及び臨時検査の際分解され、また、合ドック、操業の区切りには、簡単な点検・整備が行われている。

定期的検査の分解に際しては、法規上定められている検査準備を守ることは勿論であるが、メーカが定めた保守点検、整備基準に従って定期的に機器の主要部品を分解する必要がある。

分解検査結果の修理判定については、検査機関の判定を尊重し、メーカが定めた修理基準に従った修理を行わねばならない。修理の判断が困難な場合は、メーカと十分協議して修理方針を決定する必要がある。また、異常な損傷を発見した場合には、その原因と対策についてメーカと協議し再発の防止を図らなければならない。

舶用機器修繕シートは、機器の分解、点検、修理、組立等について、作業しやすいように部品ごとにまとめたもので

1. 点検部分と方法(点検部分の内容、方法)

2. 測定部位と測定器具(測定する部分と器具の名称)

3. 点検部分の損傷の種類及び対策(損傷の発生現象と対策・処置)

4. 記録(必要な記録、写真類)

5. 特記事項(検査準備、作業上、技術上の注意事項及びメーカとの協議、連絡事項)

の5項目からなっている。各記事の頭の□部は、チェック欄として設けたもので、記録表と組合せることによって、チェックシートとして利用できる。また、附図は部品名称並びに構造の参考例を示す。

さらに、機器主要部の材料、使用燃料、潤滑油は、機器類の修繕にも大いに関係あるのでその概要を記した。

また、多くのメーカでは、純正部品以外は認めていない事から、修繕に際しては純正部品を使用するよう図られたい。

 

 

 

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