(1)国,関連団体および協会などの規格(社外規格)
日本政府の各省庁が立法制定したもの(船舶安全法など)
国内規格(JIS日本標準規格など)
国際規格(ISO国際標準化機構規格)
船級協会規格(NK日本海事協会鋼船規則,LR,ABなど)
外国国家規格(DINドイツ規格,ANSI(USAS)アメリカ規格など)
(2)社内規格
社内で標準化の為に設定する規格,基準類で,整備基準,修理基準,作業標準,検査規格,機械精度管理基準,計測機器精度管理基準,計測標準等がある。
(3)その他,メーカーの発行する取扱説明書,仕様書,整備マニュアルなど。
8.4 検査成績表の管理
検査成績は製品の各部の寸法精度,性能,成分などの要求品質に対する検査結果及び製造履歴が分かるようにした重要な書類である。
検査成績表は一般に検査成績表(書),証明書又は記録と呼ばれており,
(1)官庁(運輸局など),船級協会(NKなど)発行の合格証明書
(2)認定物件成績表
(3)性能試験成績表
(4)受入検査成績表
(5)寸法検査成績表
(6)材料試験成績表
等が主なるものである。
検査成績表は注文主,納入先,官公庁及び船級協会などに提出するものと,社内保管して品質管理用に活用するものがあるが,様式については内容明細が分かるように標準化しておくことが必要である。
また,検査成績表の保管については,次の項目を十分に考慮して管理する必要がある。
(1)管理組織や管理責任者及び責任権限を明確にしておく。
(2)検査成績表の原紙は,機種別に試験番号順または部品別に区分し,社内外からの照会に応じられるよう整理保管しておく。
(3)客先,官庁,船級協会などに提出する証明書や検査成績表は所定部数を期日までに提出できるよう準備しておく。
(4)受け入れ検査及び運転検査の結果は品質情報として活用する。
(5)検査成績表の保管期間は次の区分による。
A 恒久保管(寿命のある限り使用されるもの)
B 10年保管(半恒久的とみなされるもの)
C 5年保管(消耗品とみなされるもの)
D 1年保管(一般的な連絡用として用いられるもの)