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? 監督者より直接個々に話す

以上を二つ以上組合わせると効果が上がる。

なお問題を与えて回答させるようにすると、能力開発には大いに役立つものである。技術や技能の開発は仕事の中で行うのが昔からとられている方法であるが、最も効果的である。

(iii) 全社運動

QCサークルは同じ仕事をしている人達の小グループで、リーダーを中心に会社の方針や目標に沿って、自主的に身近な問題の検討や改善の方法について意見や研究結果を出し合って、問題の解決をはかっていくものであり、自己啓発、能力開発には大いに役立つ手法である。この小グループは、TQM(全社的品質管理)を推進するには最も効果的である。

? 5〜10名のグループを編成する。

? 目標とリーダーを決定する

? ミーティングを行う

? 活動結果をまとめて報告する

成果が上がったら、簡単なものでも表彰するとよい。また社内発表会や社外の大会に参加させることによって、更にその効果を高めることができる。

次に品質意識を高揚する手法として、11月に行われる全国品質月間や、6月に行われる計量管理月間に、講演会、発表会等の運動を行うのも一般的な品質教育の効果を上げることに役立てることができる。

(iv) ZD運動

ZD(ZERO DEFECTS)とは、従業員一人一人の注意と工夫によって仕事の欠陥をゼロにし、高度の信頼性、より低いコスト、納期厳守により顧客の満足を高めるために、従業員を継続的に動機づける活動である。ところが従来のいろいろの手法は作業標準即ち、「正しく仕事をする方法を与える」ことに主眼がおかれているが、ZDは「正しく仕事をする動機を与える」ことがねらいである。

また、ZDは一般従業員が対象であり、従業員自身が誤りのない仕事をする気持ちになるかどうかがZDの成否のわかれ目になる。従って一般従業員と管理者層のなすべき仕事が違うということを意識しなければならない。

○ 一般従業員は与えられた仕事を間違いなく完全に遂行することであり

○ 管理者層は従業員が正しく仕事をする「方法」を与えると同時に正しく仕事をする「動機」をも与えなければならない。

間違いを起さないためには「誤りはなぜ起るのか」を追求し、その誤りの原因を組織立

 

 

 

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