日本財団 図書館


配属先の監督者又は管理者が教育する方法等もある。

(ii) 職場巡回実習

学歴別、性別によって巡回期間が変わってくる。又配属先によって、巡回実習する職場が当然変わってくる。

? 営業部門の配属者

? 技術部門の配属者

? 管理部門の配属者

? 製造部門の配属者

それぞれ実習を受入れた職場において教育担当者を選任して、基礎教育を行う。この基礎教育において最も良いと思われる教科書は、各種の社内規格である。教育内容は受入職場の技術、技能、安全、QC全般にわたるが、特に職場間の組織上のつながりについてよく説明をしておくと、後日正式に配属された際に好都合である。

(iii) 配属職場の教育

最近では早く職場に馴れさせるために、導入教育が終わると、直ちに正式な配属を決定して、2〜3ヵ月に(ii)の職場巡回実習を行う方法が取られている企業もあるが、一長一短がある。

配属職場での教育方法は、次の順序がよい。

? 管理者が行う教育

その部門の方針の説明及び部門内の組織、役職者の紹介並びに配属された人が最初に与えられる職務が会社全体の仕事のどの部分を占めているか等を教育しておく必要がある。この時の資料として職務分掌が必要である。

? 監督者が行う教育

監督者の基本的な役割の一つに、部下を育てることがある。この育てるという言葉の中には二つの意味があって、その一つは部下を早く戦力として役立つようにすること、もう一つはその部下の人間的成長を援助することである。監督者の対新入社員教育は、その者の長い生涯について職場におけるその生涯教育の第一歩をふみ出させるもので、重大な意味がある。教育内容は、品質の維持向上を含めた生産目標を達成するためのもので、配属された新入社員がその職場の先輩達と如何に早くとけこみ、又配属先の機械や設備を使いこなして、与えられた原料や資材の特性を理解して、いかに付加価値を生み出すかを覚えさせることにある。職務規律に関しては当初に十分な教育をしておく必要がある。

? 教育担当者(世話係)の行う教育

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION