? 工程番号、工程名
? 使用設備、機械、器具名
? 管理項目、管理水準(管理点)、品質特性、規格値、準拠基準
(図面、作業標準、検査基準等)
? 確認要領
測定器具名及び方法、測定頻度
? 記録
? 確認担当
製造部門、検査部門等
? 異常時の処理
責任、権限及び処理方法
? 関連管理諸標準
などを明示する。
認定物件のQC工程表には法規に規定している品質特性に対する検査がすべて含まれ、かつ検査部門によって品質が確認されるよう盛り込まれていなければならない。
表5.3.1に内燃機関のQC工程表の例を掲げた。
(v) 仕上り検査
部品としての完成検査で各部品の工作図面と部品検査基準を併用して行う。検査内容は寸法・外観・カタサ及び非破壊検査を行う。また水圧試験を実施する。
(vi) 性能検査
製品としての完成検査で組立検査、作動試験、試運転検査及びその後の開放検査がこれに含まれる。組立検査は主要部品の組立及び調整に際し組立検査基準によりスキマを計測して記録し、また組立上のチェックポイントを検査する。
作動試験及び試運転検査はその基準に基づいて作動状態及び性能を検査する。なお、運転の記録は就航後使用上の重要な資料になる。開放検査は作動試験及び試運転完了後開放して異状の有無をしらべるものであるが、新機種初品を除いて2台目以降の開放程度については或る程度簡略化し、開放再組立工事に伴う品質低下(当てキズ、ゴミの混入等)を少なくするのが得策である。
なお、認定物件の性能検査は、「船舶検査の方法」により、事業場の自主検査でよい物件と、政府が検査を行なう物件を定め、さらに政府が行なう検査については、1台ごとに立会検査を行なう物件と抽出母集団を決め抽出機器について立会検査を行ない同一母集団に含まれる非抽出機器については自主検査成績表による書類検査を行なう物件とを定めている。
(vii) 出荷検査
出荷検査には、再組立、確認運転、塗装検査、梱包検査(補用品を含む。)が含まれる。この検査は性能検査の後、客先に渡るまでに予測される品質問題等の発生を防止するための処置、対策等に対して行なう検査である。出荷に際して品質上の経時変化即ち、発錆、変色、変質及び人為ミス等により発生するキズ、ゴミの混入、破損等の防止処理等を検査し確認する。