保全されなければならない。
生産設備の品質は、その設備仕様の設定の仕方でほとんど決ってしまうといっても過言ではない。生産設備については、単なる静的精度といった品質確認だけでなく、初期不具合の摘出、製品品質の早期安定、QC工程表、保全方式の設定など、日常の管理方式を確認して本格的な生産移行後、安定した製品の生産を通じ所期の品質、原価、生産量を確保するための活動が重要である。
特に自動化された生産設備では、設備導入の際に制御方法の特徴を十分に把握し、製品品質に与える影響を日常の管理に取り入れる必要があり、生産保全(PM…Productivity Maintenance)が重要である。
生産保全は、設備のより高い信頼性、保全性、精度とともにより多くの利益を得ることを目的とするものである。これらの目的を達成する方法には予防保全(Preventive Maintenance:PM)、定期保全(Periodic Maintenance:PM)、改良保全(Corrective Maintenance:CM)、事後保全(Breakdown Maintenance:BM)、品質保全(Quality Maintenance:QM)がある。
生産保全(PM)にはいろいろな方法があるが歴史的にみると、事後保全、定期保全、品質保全へと変遷し、現在では「全員参加の生産保全」(Total Productive Maintenance:TPM)が広く普及しつつある。
TPMの基本理念としては、