検討し内外作の決定を行う。
(2) 生産統制
生産統制とは生産計画できめられた、工程計画ならびに日程計画の内容が一定の具体的成果をもたらすための生産活動についての統制である。即ち、生産統制は一定の生産計画によって定められた生産に直接関係のある諸活動を合理的にその成果が実現できるように規制することを目的とする機能である。生産統制の機能としては、生産計画に対応した内容が考えられる。すなわち
工程計画→手順の管理(作業指導)
工数計画→余力の管理
日程計画→進度の管理
のような対応関係がある。
生産統制の業務を具体的にいえば製品の完成が製造命令書で指示されたとおりの期日、質、量が達成されるように、作業の実施状況を絶えず監視しながら、できるだけ計画または標準に近づけるように調整する業務である。
生産統制は、工程管理の実務的な面から物(生産対象)の統制と人(生産主体)の統制という基本的な方向に区分するのが便利である。
物の統制とは材料や仕掛品などの生産対象を統制するもので、内容的に動的な面の統制(進度管理)と静的な面の統制(現品管理)とに区分される。人の統制とは生産主体(機械も含めた)の統制の意味で、これを生産能力として把握し、それと仕事量(負荷)との対比において相互の調整をはかるもので余力管理という。