l) 使用寿命の最後での廃棄又はリサイクル
(7) ISO14000シリーズ
企業が経営システムの中にどれくらい環境問題に配慮した取り組みを組み込まれているかに関する世界共通の環境マネジメントに関する国際規格としてISO14000シリーズが採用された。
? このISO規格は、環境汚染防止対策の大気、水質、土壌などの環境を汚染する物質や廃棄物の発生を抑止することであるが、各汚染物質の量的規制をすることは各国の技術、経済等のレベルの差があるために一律に決めることが困難である。ISO規格は量的な規格は各国に任せることとし、各国の企業が独自に取り組める環境マネジメントシステムを国際規格として採用した。
? 要約すれば、組織が大気、水質、土壌、天然資源、生態系等にかかわる環境方針を計画し、達成し、維持・管理するための、当該組織の体制、計画、活動、責任、業務、手順、プロセス、資源等の全体としての環境マネジメントシステムに係わる規格である。
? さらに環境監査、環境ラベリング、環境パフォーマンス評価、ライフサイクルアセスメント等の規格を総称して「ISO14000シリーズ」という。これに準拠して環境JISが制定され普及が図られることとなり、製品、サービスを供給する事業活動に大きな影響を及ぼすことになる。
? この規格のなかでISO14001は環境マネジメントシスチム-仕様及び利用の手引-は第3者機関による審査登録を得るために備えなければならない規格である。「環境」「品質」と分野は異なるがISO9000シリーズのISO9001に相当し国際的にもISO9000シリーズの枠組みが活用されており、ISO9001とISO14001とは多くの技術的な相互関連事項が存在している。
? 発行・制定されたISO1400シリーズ(JISQ14000シリーズ)規格は、次の5つの規格で構成されている。