7. 自動離脱装置
(a) 構造と機構
自動離脱装置の構造は、メーカーにより若干相異するが、構成はケース本体、ダイヤフラム及びトリガー等からなっている。水圧による自動離脱はケースの浸水孔から水が侵入してダイヤフラムに水圧が加わりダイヤフラムに固定された軸が動きトリガーが自動的にはずれるものである。
自動離脱装置の開放力は、コンテナの載架数によって変わるが、型式承認試験基準では1,020kgの張力をもやい綱取付部およびトリガーにかけて試験し、異状のないことを条件としている。
ダイヤフラムの作動軸にかかる力は、トリガーとの組合せ機構により、張力を1/8〜1/10程度に低減させている。
いかだを多数搭載するカーフェリー等の旅客船は操舵室から導管により窒素ガスまたは圧縮空気を離脱装置に送り、搭載するいかだを一斉に投下する機構のものもある。
(b) 標準積付用(N型)と旧積付用(O型)離脱装置の相異点は次のとおりである。