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? いかだの基礎知識

 

1. いかだの種類

膨脹式救命いかだは「船舶救命設備規則」に、また、小型船舶用いかだ(総トン数20トン未満の船舶用)は「小型船舶安全規則」に、技術要件等が規定されている。技術要件により第一種、第二種いかだ、旧船舶救命設備規則(昭和61年6月以前)により甲種、乙種いかだ並びに小型船舶用いかだに区分されている。但し、昭和61年7月以降(A521)、甲種いかだは要件を一部変更して第二種いかだとなり、乙種いかだは製造中止され平成8年1月以降(A689)(50人用いかだを除く)旧一種いかだの製造が中止となった。

第一種いかだは進水方法により、投下用と進水装置用に分けられ、投下用の第一種いかだと第二種いかだは用途によって一般用とタンカー用に分けられている。更に大型船のようにいかだの積付高さが極めて高く18mを超える場合には高所用があり、我が国では投下試験の高さを30mに統一している。定員を型式別にみると6人、10人、15人、20人、25人及び50人用の6種類である。

第二種、甲種いかだの定員は、型式別にみると6人、10人、15人、20人及び25人用の5種類である。乙種いかだは8人、13人、19人及び25人の4種類であるが、旧製品のものには6人、10人、15人用等がある。小型船舶用いかだは4人、5人、6人、8人、10人用の5種類で、小人数のものが主である。

昭和61年7月1日船舶救命設備規則の改正に伴い、いかだの定員については上限がなくなり、平成2年2月に50人用が型式承認された。

第一種、第二種、甲種、乙種(参考)いかだの相違点を、船舶救命設備規則の技術基準により比較すれば、表1の通りである。

 

 

 

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