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Project I.1.3 Navigational safety management system of the NSR

 

高緯度地域であるNSRにおける船舶間、船舶-陸上間の通信技術の信頼性向上に関して研究が実施された。ムルマンスクシッピング(MSC)等のInternational safety management sysytem を調査しとりまとめている。さらにMSCとの協力によりINMARSATを使用した実航海における実験を1998年8月-9月に実施予定でありこれまでにその実施計画の策定は終了している。

 

Project I.1.4 Design requirements for future NSR ships

本研究は砕氷商船の設計、建造に関するこれまでの経験をまとめ、運航上に生じた問題点に関しても合わせて収集解析を行い、これら情報をもとに、氷海商船及び砕氷船に必要な要件をとりまとめるという目的で実施されている。これまでに、様々なシナリオに基づいて将来必要とされるであろうタンカー、LNGキャリアーの要目に関する検討が実施されている。また、氷況に応じた船体の損傷データの収集、分析も実施されている。

 

Project I.1.6 Numerical simulation model for ship transits

本研究では既にCRRELにおいて開発されたモンテカルロ法に基づく航行シミュレーションプログラムを使用して、Box-B WP2, WP3より与えられるデータに対する感度分析を実施し、プログラムの精度向上を図ることを目的にしている。これまでに、既存モデルの構造、ロジックの見直しを終了し、SA-15を想定したシミュレーションを実施している。その結果、氷の密接度が最も大きく影響するという結果を得ている。また、WP2の氷況データを入手し、シミュレーションデータとして、現在整理中である。

 

Project I.2.5 Modification Canadian ice regime system to include ship

Operation

現在のCanadian Ice Regimeでは船のオペレーション(船速や見通し)が考慮されていない。そこで、本研究では主にPhase?での研究成果を基にしてその取り込みを試みている。ロシアの氷況区分データ、船の要目、船速等を入手して、CIRSでの評価、位置付けを確認整理している。

 

Project I.4.2 Development of the databases on natural conditions of

navigation along the NSR

本研究ではINSROP関係者がアクセス出来るAARIのNSR環境条件データベースの構築及び確率統計的な処理を行ったデータを有するGISの構築を目的に実施されている。これまでに氷況、風、ポリニア、氷のブレイクアップ日等に関するデータの整備及び船上システムの機能向上に関する作業が実施されている。

 

Project I.5.8 Environmental conditions affecting commercial shipping

本研究はWP2,WP6及びWP8に資するために、既存のNSRに関する環境データの見直しを目的にしている。主なパラメータは密接度、氷厚等の氷況データ、風や見通し等の

 

 

 

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